2013年10月17日木曜日

注射嫌いのワクチン読本

小さいころから、注射が大嫌いでした。

まだ2,3歳のころから、黒いカバンを持って曾祖父の往診に来る医師の姿を見ては泣きわめき、 同じように黒いカバンを持ってやってくる銀行のおじさんにまで怯えて大泣きし、
人のいいおじさんをおおいに困らせたものでした。

「なんであんなに医者嫌いだったんだろうねぇ」
親は今も時折、あきれてこう言います。

ただただ、注射が怖い。
動物病院が大嫌いな犬と同レベルです。

私が小学校のときには、まだ学校でインフルエンザの集団接種がありました。
年に2回も注射。
いやでいやでたまらなかった。

ある年の2回目の注射のとき。
教室を出て、クラスの女子で列になって寒い廊下を歩き、
いよいよガス室、いや、アルコールの臭う保健室前に並んだ時、

保健の先生が、
「この間注射をして腫れたり、熱が出たり、具合が悪くなったりした人はいますか?その人は左に一歩ずれてください」
と言いました。

あたしゃ 腫れてもいないし、熱もでてない、
しかし、思わず左に一歩、ずれてみた。
ずれた2、3人を残し、クラスメートは保健室の中へ。

「ラッキー!」

味を占めた私は、その後何回もその手でワクチンをちょろまかしました。

いちおう、小学校の時にはマジメでおりこうさんだった部類の私が、
なんでそんなことをしたのか、今も 不思議なんですが、
ただただ、腕にハリを射すのがいやだったから、としか思えない。

ワクチンしないことで、インフルエンザになるかもしれない!
という危機感なんか、これっぽっちもなく、
「ひとつインフルエンザにでもかかって、学校しっかり休んでみたいなヒヒヒ」
と思っていた不埒ものでした。
頑健だった私は、学校を休むこともなく、結局、 ズルしたことは、誰にもバレずじまい(多分)。

注射、今も大っ嫌いです。
だから、血液検査のある健康診断からも逃げ回っています。

注射好きな人って、いるのかしら?
みんな、注射、いやですよね?

こんなこと書いて、何が言いたいのかというと、
最近の世の中では、注射を打つことが、「善きこと」のように思われすぎていて

なんか、おかしかないか?

と。

「注射嫌い!」なんて言ったら、 知性のない非科学的人間め、みたいな目で見られてしまう。

でも、いやなもんは嫌なんダ。

もうお子さまが大きい方はご存じないと思いますが、
今の赤ちゃんの予防接種、すごいんです。

0歳児のうちに、国が奨めている定期接種だけで10回も打つ。
しかも、最近は
「ワクチンを打つのはきちんとした親の果たすべき義務」
みたいなムードがすごくって、お母さんへのプレッシャーもただならぬものがあります。

私、
今、赤ちゃんじゃなくて、ホントよかった。
生まれたばっかりで、そんなにブスブス打たれたら、
怒りと痛みのあまり、この世に絶望して憤死してしまうに違いありません。

本当に必要なワクチンだけにできないのかな?
ワクチンを全否定するつもりはないけれど、
どうしても必要なものだけに絞れないのかな?

自分が母親になり、子どもにワクチンを打たせる立場になってから、ずっと考え続けてきたこと。

その答えが、 最近、やっと、出ました。

同じように、迷い、悩んでいるお母さんに知っていただきたくて、本を作りました。

『子どもと親のためのワクチン読本』
です。

『インフルエンザ・ワクチンは打たないで!』という本で、
インフルエンザワクチンについてまとめた時からのお付き合いである、
著者の母里啓子医師から、ワクチンの話をとことん伺って、作り上げました。

ワクチンの病気のリスクと予防接種のリスクなど、Q&Aも使ってわかりやすくまとめています。

ワクチンの問題って、どうしても暗いものになってしまうのですが、
現役ママである、高橋ユウさんによる「ワクチンあるある」育児漫画が、メチャ面白いのです。

ぜひ、書店で立ち読みしてみてください。

面白そうだったら、1冊、買ってみてください。

あ、秋のインフルエンザワクチン、そのお金を使わずに、ぜひ、こちらを1冊。
医療の断捨離にお役立ちですよー。

今回、宣伝で失礼いたしました。でも、
せっかくだから、この場を借り、
折りをみてまたワクチンのこと、
書いていきたいと思います!

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